先週末、中落合の料理書専門古本屋onakasuitaさんにて開かれていたイベントで、国際色豊かな
お菓子を入手。
7/6〜7/12の間、『郷土菓子研究社・林周作さんの 世界の郷土菓子をめぐる旅 写真展』なる
展示とお菓子の販売があるという情報をたまたま目にして、足を運んでみた次第。
郷土菓子研究社さんと、毎月発行している郷土菓子専門フリー新聞"THE PASTRY TIMES" の
ことは、いちおう知ってはいたものの、近所では手に入らないし、特にフォローもしていなかっ
たけど、ちょっと前に本を出版されたそうで、その関連イベントを各所で開いているらしい。
"THE PASTRY TIMES" のバックナンバーも、ある分だけもらうことができてよかった。
お菓子は5種類あるうち、ひとつはすでに売り切れで、並んでいたのはポルボロン(スペイン)、
クッサン ド リヨン(フランス)、バーズラーレッカリー(スイス)、シェチェルブラ
(アゼルバイジャン)。
予算の都合により、バーズラーレッカリーとシェチェルブラの2つに絞る。
バーズラーレッカリーは、レープクーヘンの親戚のような、はちみつとスパイスたっぷりのソフ
トクッキーで、板状のものを6個にカットしてある。
以下、添付の説明書きを転記。
「スイス北西、バーゼルのスパイスとナッツをたっぷり使ったソフトクッキー。ハチミツ、スパ
イス、アーモンド、柑橘ピールを合わせて焼き、仕上げに表面に薄くキルシュのアイシングがか
けられる。ネチッとした生地を噛む度にスパイスとハチミツ、アーモンド、爽やかな柑橘が香る。
バーゼルでは発祥の店"Lackerli Huus"(レッカリーフース)のものが有名。」
お味はこの説明の通り。はちみつの独特のねっちり感とスパイスの風味に、柑橘の香りがとても
いい。うまい、うまい。
シェチェルブラも、説明書きの通りの形状と味。
「アゼルバイジャンの最も代表的な郷土菓子。クルミやヘーゼルナッツのフィリングを、無糖の
あっさりとした生地で餃子のように包み焼き上げた菓子。表面の独特の模様はシェチェルブラ専
用のピンセットで作られる。一口かじるとクッキー生地の中から粗めの砂糖の食感とホロッと崩
れるナッツ、そしてカルダモンの良い香りが口いっぱいに広がる。」
さっくりと少し層になった生地の中は、細かく刻んだクルミと種子島産原糖をあわせたカルダ
モン風味のフィリングがたっぷり。シェチェルって、シェケル=砂糖のことかな?
グラニュー糖よりも結晶の大きな砂糖のシャリシャリ感と、強すぎないカルダモンの香りがたま
らない。2個ともいっぺんに完食。
さらに"THE PASTRY TIMES"を読むと、世界中の郷土菓子が食べたくてたまらなくなる〜。
【Data】
製造者 :郷土菓子研究社 林周作
場 所 :京都府京都市左京区円頓美町47-5
購入場所:料理書専門古本屋onakasuita
価 格 :各550円