Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

不昧公三大銘菓

松江の三大銘菓、「菜種の里」「若草」「山川」を詰め合わせた、三英堂不昧公
三大銘菓




お店のWebサイトによると
 「第七代松江藩主、不昧流茶道茶祖である不昧公によって命名された御菓子であ
  り、公が命名の上、和歌もよまれています。」
とのこと。


なお、「若草」と「山川」は多くの店で作られているけど、「菜種の里」は三英堂
のオリジナル品なので、この三点セットを出せるのは三英堂だけ。



菜の花色のお菓子は「菜種の里」。以下、説明はすべてWebサイトより転載。


  松江藩七代藩主・松平不昧公が御好みとされた「菜種の里」は、春の菜畑を蝶
  が飛びかう様を表現した打ち物の風味ゆかしいお茶席菓子でございます。
   不昧公引歌
    「寿々菜さく 野辺の朝風そよ吹けは とひかう蝶の 袖そかすそふ」


落雁の菜の花畑に玄米パフの蝶がひらひらと。


萌えるような緑のお菓子は「若草」。


  若草は茶聖不昧公の御好みで、形態風味ともに誠ゆかしい銘菓であります。
  良質のもち米を求肥に練り上げ、若草のように仕上げた風雅なお茶席菓子でご
  ざいます。
   不昧公引歌
    「くもるぞよ 雨ふらぬうちに摘て置け 栂尾山の春の若草」


若草色の寒梅粉の衣をまとった求肥はとても柔らか。


紅白一対のお菓子は「山川」。


  山川は茶聖松平不昧公が「散るは浮き 散らぬは沈む もみじ葉の 影は高雄
  の山川の水」という引歌によって命名されしかも好んで御茶会に愛用されたこ
  とは公の茶会記に明らかな所であります。


しっとり柔らかな落雁は、赤が紅葉の山、白が川を表すといわれているらしい。


どれも素材のみのごくシンプルな味がとても上品で、なるほどお茶席菓子にぴった
りだな、と納得。


【Data】
 製造者 :有限会社岡三英堂
 場 所 :島根県松江市浜乃木1-1-53
 購入場所:東急百貨店 吉祥寺店B1F 諸国銘菓
 価 格 :583円(20%OFF 466円にて購入)