Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

ヨレヨレ温泉旅行-1


毎年恒例となった姉弟3人ドライブ旅行、今回は群馬の老神温泉へ。
あいにくの雨模様のなか、いつものように弟の車と運転で出発。


時間的にゆとりがあるので、行きがけに秩父三峯神社へ寄ろうというプランにしていたんだけど、
これがまあ、どえらいことでありんした。
なんのリサーチもせずに、ちょっくら行ってみよう、とかいうノリが完全に裏目に出た格好。


昼に「三峯神社まで5km」の表示を見てから神社の駐車場に車を停めるまで、たっぷり4時間。お盆
の主要高速道路もかくやというこの渋滞は、なんなんスか...。

さらに、拝殿へたどり着くまでに、こぬか雨の中を行列に並ぶこと4〜50分。完全に日は暮れ、山上
の冷え込みはきびしく、芯から凍えますた..._| ̄|○



とりあえず参拝だけ済ませて下山、関越道に向かう道中がこれまた長い。走っても走っても秩父


到着が21時を過ぎそうだという旨を宿に連絡すると、夕食については給仕が難しいそうでやむなく
キャンセル。
私ら、昼も食べてないんですがね。そのうえ、当日のキャンセルなんで、もちろん返金はナシ。


やっとこ関越に乗ったら乗ったで、今度は目の前で車がクラッシュ!
ブレーキが間に合ったんで突っ込んだりせずに済んだけど、いやあ、車間距離、すごい大事、マジ
で。


私らの前の車が車線変更をしようとしていたところ、その後ろからむりくり追い越していった車に
驚いてコントロールを失っちゃったんでしょうな。中央分離帯に激突し、バウンドして側壁のほう
へ飛ばされ、さらにスピンして走行車線の真ん中でストップ。


エアバッグとシートベルトのおかげか、乗車していた若いカップルは目に見える外傷はなし。ただ、
運転していた彼女は精神的ダメージが大きかったようで、彼氏の支えなしに立っていられない状態。

彼女の介抱で手一杯な彼氏に頼まれ、弟が110番通報している間、もうひとかた親切な男性が車を
止めて、発煙筒を焚いたり三角停止版を設置してくれたのがありがたかった。


警察が来るまでの間、ただの役立たずなワタクシは路肩によけてぼんやり突っ立つのみ。三峯神社
での冷えに、さらに冷えが累積されて泣けてくる...。


警察の方々はすみやかに来てくれて、弟への簡単な事情聴取が済むと、気を取り直して再出発。
なんとか22時前には宿に到着。姉と弟はコンビニ弁当、私はお菓子をむさぼって夕食とするなり。


宿がねえ、よくいえばレトロ、端的にいえば古い。部屋の設備もそうだし、使い込んだ感じの浴衣
やバスタオルのぺなぺな感もテンションを下げてくれるんだな。帯にしわがよっていて、浴衣に髪
の毛ついてたし。


お風呂は源泉掛け流しでお湯自体は悪くない。とはいえ、脱衣所、洗い場、風呂そのものがね、姉
とふたりで「せまっ!!」とハモってしまう風情でして。
宿のウェブサイトでは露天風呂があるように見受けたんだけど、どこにもないし。


たぶん、通常なら「ありゃまあ」で流せることでも、ヨレヨレの状態だといちいちダメージになっ
て蓄積されていくんだよねえ...。


なんにせよ、朝から晩までハンドルを握り、たまたま出くわした事故の処理を手伝うはめになった
あげく、楽しみにしていた露天風呂のあてもはずれた我が弟が、いちばん凹んだと思われ。