穀物たっぷりなのと朴訥とした風貌が気になり、穀福なるパンを買ってみた。
福島の銀嶺食品というメーカーさんが作る「地ぱん」のひとつらしい。地酒や地ビールだけでなく、地ぱんというのもありなんだね。(地ぱんマンもいる!)
小麦にハトムギ、餅きび、餅粟、アマランサスなど8種類のシリアルを合わせ、あとは塩、水、自家製果実酵母と魚醤のみというシンプルな配合。
水分の少ない保存食っぽいところが、むかーしむかしにはこんなパンが食べられていたんじゃなかろうか、と思わせる。
パッケージに、オーブントースターなどで温めてくださいと説明があるように、確かにこのまま食べるのはしんどそう。
また、味噌や醤油風味の和風食材と相性がいい、ということなんだけど、これはちゃんと理由があってのこと。
甘系でいこうと、マスカルポーネチーズとジャムをお供にしたのは迂闊であったよ。
お弁当代わりに会社へ持参し、トースターがないからレンジでチンしてみたら、ほかほかと漂ってきたのはえもいわれぬかほり...。
しょっつる?ナンプラー?ヌックマム?なんでもいいけど、とにかく魚醤の力強さにいささかたじろいでしまった。
パンそのものはわりともっちりして、雑穀の味わいがいい感じ。でも、少なくとも、マスカルポーネを合わせるのはかなーり微妙だ。
帰宅してから、リベンジ!ということできんぴらごぼうをはさんでみたら、これはなかなか。もろみ味噌を塗るのも悪くなかったけど、それよりは田楽味噌みたいなほうがいいかもしれない。
ご飯代わりになるパンというのがコンセプトらしいので、たぶんご飯のおかずになるものならいけるんではないかな。ナンの代わりにカレーに合わせるのもよさそう。
これぞ「ごパン」だね。