店頭のPOPに「まぼろしのアンドーナツ」とうたってあった、秋田、山口製菓店のアンドーナツ。
大きさも厚さも手のひらほどの、普通のアンドーナツをぺしゃんこにしたような形にそそられつつも、油がぎらぎらしているのにたじろいで、結局その日は買わずじまい。
レトロなパッケージから田舎のこぢんまりしたお菓子屋さんを想像したところが、袋にはちゃんとURLが記載されている。それを覚えて帰ってアクセスしてみると、意外と手広くやってる有名どころだったのでちょっとびっくり。
で、商品説明の「90歳を超えても今なお現役で作り続けている職人が毎日グローブのような手で一つ一つ真心込めて包んでおります。」というくだりを読んだら、ほんとのまぼろしになる前に買っておかねば!という焦燥感に駆られてしまって(失礼!)やっぱり買っちゃった。
今の時期は常温保存が難しいのでやむなく冷蔵庫で保管し、電子レンジでちょっと温めてからいただいてみた。
地元では油パンと呼ばれているそうで、温めたら見た感じますますオイリーにはなったけど、恐れることはなかった。平たいだけにパン生地も薄く、油がしっかり染みているものの油っぽさは思ったほどではないし、むしろおいしく感じられる。
中には自家製だというこだわりのこしあんがぎっしり。わりとみずみずしい食感ながら、しっかりとした甘さがパン生地の油分とよく合っておいしい。
大きさが大きさだけに最後のほうはさすがに汗が出てきたけど、あとから胸焼けすることもなく、すごく好み〜。
職人の常松さんにはこれからも元気でアンドーナツを作り続けて欲しいなあ。