Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

れんこん餅

日影茶屋の名前を初めて知ったのは、今を去ること十数年、社会人になりたてほやほやの頃。当時勤めていた銀行でお世話になった大先輩の妹さんが、日影茶屋の料理人さんと結婚なさったとかで、うれしそうにお話しされていたのを思い出す。

日影茶屋を知らなかった私は「茶屋の料理人さんですか。へえ。」としか思わなかったんだけど、けっこうな老舗料亭だったのね。今さらながら、ごめんなさい。


歴史ある本店はちょっと遠い存在なので、スイーツ方面からやっとこ日影茶屋デビュー。和・洋菓子舗れんこん餅をいただくなり。

笹の葉にくるまれた涼しげなお餅は、れんこんの澱粉と黒砂糖、和三盆を練り上げたもの。黒砂糖を使っているのにごくごくあっさりした甘さなのは、和三盆とのブレンドならでは?

わらび餅や葛餅ほどぷりぷりしてはおらず、寒天のような硬さでもなく、ほどよい弾力と滑らかな舌触り、すっきりした黒砂糖の甘さが上品で美味。笹の香りも涼感たっぷり。


さすがは老舗、と素直に思える一品、あっという間に食べ終えてしまった。