Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

おかあさん だいすき

母は昔から、頭ごなしに叱るということをしない人だった。感情のままに子供たちを怒鳴りつけたり、八つ当たりすることもない。父がその正反対なだけに、母は相当つらかったと思うが、子供たちに対してのバランスはとれていたんじゃないだろうか。姉も私も弟も、父とは相当に激しくぶつかったけれど、母というドックで荒波から守られ、傷を修復してもらったことも多い。
今も、こんな出戻り娘を叱りもせずに受け入れてくれて、本当にありがとう。


今日は‘母の日’というわけで、プレゼントは蜂の家の「林檎のかすてーら」母の日バージョン。カーネーションはさしてお好みの花ではないので無用。


この「林檎のかすてーら」は、カステラ生地の間にあんこをはさんだ、「シベリア」の同類。カステラといっても長崎カステラとは異なり、きめが細かくスポンジに近い。真っ白な生地はほんのりミルクの香りがする。白あんには甘く煮たリンゴがたっぷり入っていて、違和感のないおいしさ。母にも気に入ってもらえたようだ。


母は下手に高価なものを贈っても喜ばないし、服飾品などは好みが意外とうるさいので、少しだけよそ行きのお菓子などをあげるほうが失敗しない。とかなんとか言って、選んだ基準は自分が食べたかったからなんですが、気持ちは込めてますんでお許しくだされ。


子供のうちなら、「おかあさん だいすき」作戦が最強だと思うんだがなあ...。