会社で同じ部のお二方から最中をいただいた。ひとつは「金沢に行った友達がたくさんくれたから」というおすそ分け、もうひとつは「有給もらったけどどこにも行かなかったから地元のお菓子でごめん」というお土産。
金沢の最中は福梅といって、小ぶりでかわいらしい梅の形をしている。今回いただいたのは福屋製菓のもの。皮にグラニュー糖がまぶしてあり、黒糖風味の粒あんも甘みが強い。
かたや小平の立花家というお菓子屋さんのオリジナル銘菓、九道の辻。
九道の辻とは何ぞやと調べてみると、その昔、現在の小平と東村山の境の辺りに鎌倉街道やら江戸街道やら9本の街道が交わる場所があって、そのように呼んだらしい。往時は迷いの桜と称された桜の老木があったとのこと。それを模してか、最中の包みには桜のデザインが使われている。
中身はちょっとゆるめのねっとりとした白あん(こし)と干し杏(を柔らかく戻したもの?)が一つ。あんも杏も濃厚で、半分食べたらもう十分だ。求肥入りというのもあったから、そちらのほうが食べやすいのかも。
可憐な花の意匠に似合わず、どちらもなかなかどっしりしたお味。