Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

ノスタルジック秘境駅ツアー

本日は母と一緒に日帰りで飯田線秘境駅を巡る旅へ。


秘境駅」という言葉はよく耳にするけど、鉄道ファンの牛山隆信氏によるWebサイト
秘境駅へ行こう!」や著作出版、TV出演などにより広まったものらしい。


その牛山氏の秘境駅ランキングに登場する飯田線の7つの駅を、JR東海の臨時急行「飯
田線秘境駅号」で訪れるツアーに参加してみたのだ。
飯田線秘境駅号」は、豊橋〜飯田間を春・夏・秋など季節ごとの限られた期間のみ
運行する観光列車で、もう何年も前から走っているらしいんだけど、私はこのツアー
で初めて知りますた。


今年の8月20日飯田線全線開通80周年を迎えたそうで、ホームでは駅員さん・スタッ
フの方々が打ちそろって、80周年記念の旗を振りながら見送ってくれる。


お昼に配られるオリジナル弁当は、稲荷寿しでおなじみの壺屋謹製。


停車する秘境駅豊橋方面から順に以下の7駅。
順位は2017年3月2日現在での牛山氏Webサイトのランキングに基づく。


  「小和田(こわだ) 第3位」
  「中井侍(なかいさむらい) 第14位」
  「伊那小沢(いなこざわ) 第85位」 ※2017年夏より新登場
  「為栗(してぐり) 第17位」
  「田本(たもと) 第4位」
  「金野(きんの) 第7位」
  「千代(ちよ) 第26位」


飯田線秘境駅の中では最高位の小和田駅


停車するごとに乗車記念の撮影ができるよう、パネルを設置してくれる。


ほのぼのとした手作り感がなんともいえない。


小和田駅からの眺め。川に沿って山間を縫う飯田線の車窓の風景は、何時間でも見飽
きることがない。


飯田線は大半が単線なのと、普通列車や特急の合間に走る臨時列車なのとで、秘境駅
以外でもあちこち停まる。
沿線の見どころでは速度をうんと落としてくれるし、車掌さんがマメに案内を流して
くれるし、まるで観光バスのよう。
いくつかの駅では地元の物産販売会もあって、買い食いやお土産の調達もバッチリ。


そんなこんなで豊橋からのんびりと、5時間ちょっとかけて天竜峡に到着。
秘境駅号の終点は飯田駅だけど、私らのツアーはひとつ手前の天竜峡で折り返し。



天竜峡の渓谷美を眺めながら30分ほど散策ののち、今度は特急で豊橋へまっしぐらに
戻っておしまい。


母の実家が豊橋で、豊川に叔母がいるのもあり、飯田線には親しみと懐かしさがある
し、奥三河とか伊那のあたりの景色はほんと原風景といってもいいくらいに好き。


それが今や秘境駅ランキングにいくつもランクインしちゃってるとは、なんだかフク
ザツな心境。
インバウンドのイの字もない感じだし、人ごみと無縁なのは個人的にはうれしいとし
ても、この先も持続可能なくらいには元気であって欲しいなあ…。


旅の思い出、飯田線秘境駅号の乗車証明書と姫りんご。

天竜峡駅前のお店で買った姫りんごは、甘酸っぱくておいしかった。