お詫びの際の手みやげとしても有名な、新正堂の切腹最中。
お店の場所が、忠臣蔵でおなじみの仇討ちストーリーの発端、浅野内匠頭の身柄がお預けとなり、
切腹も行われた田村右京太夫屋敷跡であることから生み出された品なんだとか。
手持ちの江戸時代(1861年)の地図を見ると、なるほどけっこう大きな上屋敷と、道をはさんで
もう少し西に中屋敷があり、その間の道は「田ムラ小ジ」だ。その一帯が明治になって田村町と
なるわけか。
なお、田村様の上屋敷からちょっと東に行くと、大きくはないけど「遠山金四郎」邸もあり。
それはさておき、あんこがあふれんばかりのこの最中、お詫びにと言われてもシャレにならんわ...、
とか、受け狙いだよなあ...、くらいに思ってた。
けど、いざ食べてみると皮はさっくり香ばしいし、求肥を包み込んだ粒あんはこっくりと甘いけど
風味がよくて、意外とおいしいのだった。
四十七士のイラストパッケージの義士ようかんは、5種類の味に分けられた義士の中から塩、冨森
助右衛門正因(とみのもりすけえもんまさより)をチョイス。
正直なところ忠臣蔵にさして思い入れはなく、知っている義士もわずかなので、塩味の中から適当
に選んだだけ。
使っている塩は当然ながら赤穂産。小豆のほかに白手芒も入っていて、わりとさっぱりめの食べや
すい味。
パッケージの裏にQRコードがあって、それぞれの義士の詳細情報が参照できるという力の入れよう
がすごい...。
【Data】
店名:御菓子司 新正堂
場所:東京都港区新橋4-27-2
価格:切腹最中・・・・200円
義士ようかん・・210円