Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

デラベール(デラックスケーキ)

どこがどうデラックスなのかなー、と気になって、スーパーの銘菓コーナーにあったデラックスケーキなるものを購入。製造元は和歌山の田辺市にある和菓子屋、鈴屋さん。

箱を開けて同封のしおりなどを見ているうちに、ふと気がついた。私、この店の前を通ったことがあるかも。


プータローしていた6年ちょっと前の9月、高野山熊野古道&熊野三社〜伊勢を一人でのんびりと回ったんだった。

その途中、田辺でバス待ちの時間に駅前商店街を歩いたんだけど、ちょっとひなびたその商店街で、わりと構えの大きいお菓子屋さんを見かけた記憶が甦ってきたぞ。

駅前なのに人通りがえらく少なかったこと、ドトールかマック(マクド?)でも、と思っていたらそれらしきものは見当たらず、しょうことなしにバス停のベンチでぼんやりしてたことも。

熊野古道といっても歩いたのは継桜王子からの中辺路。それでも熊野本宮大社まで歩き通したのは、私にしては上出来だよ。あの頃はまだ世界遺産になる前だったけど、今はすっかり観光地になっちゃったかな?

そして新宮大社をまわって那智へ着いた翌日の9月12日、TVで繰り返し映し出されるニューヨークの惨劇に呆然としながら食べた朝食は、まったく思い出せない。

その日は朝から雲一つない快晴で、澄み渡った青空を見ているとTVの中の出来事を確かな現実だとは認識できず、ただ那智大社で亡くなられた方々の冥福をお祈りするくらいしかできなかったな。


さて、話は戻って鈴屋のデラックスケーキ。本当の名前はデラベールというらしい。給食の食パンについてきたバターみたいな銀紙包装が、なんとも懐かしい雰囲気。

中身はホワイトチョコをコーティングしたカステラで、どことなくレモンケーキに通じるものがある。もちろんレモン味じゃないけど、レモンケーキ好きにはたまらない味わいですな。

カステラの間にはあんのようなものがはさんであり、これが少々ほろ苦いんだけど、原料表示に胡麻とあるからその苦味なのかも。


これ、1個120円くらいで近所に売ってたら確実にリピートするね。