Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

フロマージュ/秋模様

叶匠壽庵でお菓子を買ったあと、レシートに目をやると品名は「和ザート」とある。これは「和食の後のデザート」というコンセプトに由来するらしい。

食後のデザートとしてはちょっとボリュームがあるんじゃないかと思いつつ、フロマージュ秋模様を食事の前にいただいた。


フロマージュは、表面に粉砂糖と金箔をあしらったレアチーズムースをすくっていくと、抹茶の薄いスポンジと甘く炊いた小豆の層が現れる。

チーズムースはふんわりとした口当たりで、とても上品な味。なんといっても甘さの加減がいいあんばい。

スポンジは生地が抹茶味なのか抹茶のシロップを含ませてあるのかよくわからないけど、抹茶の味は控えめで、大納言らしい粒の大きな小豆はくどさがなくておいしい。抹茶はなくてもいいけど、この取り合わせはけっこういける。


秋模様はさつま芋ペーストの台にりんごの甘煮をのせ、その上に紅葉模様のゼリーを流したもの。清流の水面に浮く紅葉のようにも見え、「渓の流れに 散り浮く紅葉♪」と口ずさみたくなる感じ。

お芋は水分を含んでみずみずしく、甘くシャキシャキしたりんごとよく合うし、淡白なゼリーと甘さのバランスもとれておいしかった。


どちらか1個だけでもけっこうおなかいっぱいになるよー。ということで、ご飯はもういらない。