Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

桜の季節に-14

東京の桜はもうそろそろ終わり。それでもしつこく、おやつには桜を。

だいぶ前に買ってあった本高砂屋果心庵の冬季限定「越の羊羹」と、最近買った春物の「櫻」の取り合わせで、花見酒を洒落込むような風情だ。


越の羊羹は名前からわかる通り日本酒(地酒)入りで、なんだか酒まんじゅうを羊羹風にアレンジしたような味。要するに麹っぽいっていうのか。
まさか越乃寒梅を使っちゃったりしているんだろうかと原材料表示を見ると、「酒」の文字はどこにもなくて、「麹、酵母」だけが日本酒とのつながりを示唆するのみ。パッケージが日本酒の瓶になっているのがかわいい。

櫻は葉っぱではなく花の塩漬けをわりとふんだんに使ってあって、香りが良い。道明寺が入っているので、ツブツブした食感。こちらは道明寺の羊羹風といいたいところだけど、白あんベースなところが違うな。ねっとりしつつ味はしつこくなくておいしかった。


花が散り始めるのと平行して、桜のお菓子も姿を消し始めたのがちょっとさびしい。