Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

母には内緒

お天気屋というのかどうか知らないが、私は天気がいいと機嫌もいい。今日は久々のお日様に気を良くし、いそいそと自転車にまたがり保谷アルカションへ。焼き菓子の類いが充実しているらしいとの噂を耳にし、一度行ってみたかったのだ。


しかし家を出てからちょっと後悔。日差しと風が半端じゃない。車道を走っている最中の横殴りの突風は殺人的だよ、ほんとに。おかげで目的地に着いたときにはかなり不機嫌。


お店に入ってみると、こんがりした色彩が目に飛び込み、ご機嫌は速やかに回復。小振りながらクロワッサン・オ・ザマンドもあるし、なんとボストックも発見!すばらしい。
もう目はボストックに釘付けなんだが、これは私にとってお菓子ではなくパン。またの機会にお昼ご飯として買うこととし、今回は焼き色のすてきな「ピティビエ」「カヌレ」「キャラメルシュー」を購入。
シューは注文してからクリームを詰めてくれた。せっかくだからその場で食べられればなお良し。


あんまり暑いんで、よっぽど途中の公園でシューだけ食べちまおうかと迷いながらも家まで持ち帰り、紅茶をいれて一緒にいただく。
シュー皮はもともと焼きがしっかりしているうえに、キャラメルがゆるいべっこう飴状態でコーティングしてあり、かぶりつくとバリバリザクザクする。ちょっとほろ苦くって好みの味。クリームはバニラビーンズたっぷりで甘すぎず、柔らかくってこれまたうまい。
半分は母にあげるつもりだったのに、一気にいっちゃったよ。お母さんごめん。


この店にはポン・ヌフとかコンベルサシオンもあって、ちょっと吉祥寺のレピキュリアンを思い出した。生ケーキも小体でかわいらしく心引かれるんだが、自転車で持ち帰るのはキビシイ。最終兵器はこれか?