Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

海の羊かん

数ヶ月前、吉祥寺の以前は衣料品を売っていた小さな小さな店が、何やらこぎれいなお菓子屋とおぼしき店に変わった。あんまり気に留めてなくて素通りしてばかりだったけど、何の店かさえ知らなかったのでちょっと覗いてみた。


お店の名前は木花(このはな)。ショーケースの中にあったのは、豆乳杏仁、羊かん、カップに入った水ようかんなどの、純和風とはひと味違うデザート類。ほかには焼菓子セットもあるけど、どちらかといえば寒天デザート専門店みたい。


心のしずくという名の羊かんは、かぼちゃとチョコの二種類あり、どちらも試食させてくれた。羊かんというより、ムースとかテリーヌのようなねっとりした食感でおいしい。何も知らずに食べたら、羊かんだとは思わないよ、きっと。
カット売りはなく、1本丸ごとだと多いので今回は見送り。


買ったのは、カップに入った白いゼリーのような海水の水ようかん。白あんという点と海水を使っているという点がユニーク。

黒い細かい粒が入っていて、食べてみたらなんとそれはバニラビーンズだった。口の中に入れたとたんに溶けるような食感とバニラの香り、そしてほのかな塩味に、水ようかんの固定観念を覆される一品。


独創的でおもしろいし、おいしくいただいた。