Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

VENEZUELA

これまた安売りにつられて買ってあったロッテのVENEZUELA。産地限定カカオと銘打った、ベネズエラ産カカオ70%使用のビターチョコだ。


カカオの配合が多いと苦味が強いのはもちろん、口どけもなめらかとはちょっと言いがたいね。ほどほどなビターのほうがおいしいや。

ベネズエラ東部エルピラール村で収穫されたカカオ豆」を使い、「濃厚でキレのある味わい」に仕立てたとのことなんだけど、なんだかとっても独特な味わい。いつかどこかで口にしたことがあるような、自分が絶対に知っているはずの味。


そうだ、これは熊の胆だ。

実家には富山の置き薬があって、子供のころは胃腸薬として熊の胆(というかそれを使った薬)を常備していたんだった。板チョコみたいに一かけずつ割って服用するタイプの炭のような薬で、ひたすら苦くてまずい。のみそこなって口の中に張り付いたりすると、ちょっとばかり臥薪嘗胆な気分になれる。

ちなみに腹下しには赤玉。だから子供のころは正露丸がなんなのか知らなかったのだ。そして頭痛、歯痛にはケロゲン(ケロリンではない)。

今でも実家には定期的に薬屋さんが回ってきてくれるけど、いつの間にか植物系の漢方風胃腸薬に切り替わり、熊の胆のことはすっかり忘れてた。


ひょんなことからずいぶんと懐かしいものを思い出したわあ。