Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

三河あさりのピョン吉仕立て

先日、愛知に住む叔母(父の妹)夫婦が所用のため上京し、帰る道すがら実家を訪ねてくれたので、私も顔を出してご挨拶。もう5年以上ご無沙汰していたけど、二人ともお元気そうで何より。

叔母たちは父の実家のすぐ近くに住んでいて、お土産に持って来てくれたのは地元の銘菓、あさりせんべい。作っているのは地元のお菓子屋さんだけど、私が子供のころは食べたことないなあ。地場産のあさりを使った町おこし的なお菓子なのかもしれない。


あさりせんべいとはいっても、ベースはイカだったりする。あさりせんべいたるゆえんは、表面を見れば一目瞭然。化石標本のように見事にプレスされたあさりの剥き身がドーン。ど根性ガエル風でもあるな。

あさり風味がさほど強くなくふつうのイカせんべいみたいなので、こうしてあさりの苦手な私が喜んで食べているわけ。でも、さすがにあさりの部分はもろにあさり味で、ウッとくることもしばしば。

種類は青海苔、わかめ、金胡麻などいくつかあって、どれもけっこううまいと思う。

包装紙には地元ゆかりの蘭学者渡辺崋山一掃百態図が用いられていて、これがけっこう楽しいんだ。寺子屋で勉強そっちのけでとっくみあってる悪たれどもとか、将棋盤をはさんで殴りかからん勢いのおやじたちとかね。


しかし、実家に行くたびつまんでるんだけど、私一人で一箱開けてしまいそうな勢いだよー。