Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

住宅街の麦わら帽子

先週、自転車で東小金井南口の商店街を武蔵境方面へ向かって走っていると、電柱に洋菓子屋の看板が。

指し示された小道を覗き込んでみると、そこはひっそりとした住宅街。その日は寄らなかったけど、気になったのであらためて出かけてみる。


店の名前はシャポー ドゥ パイユ。ごく細い小道の住宅の合間に、わりと地味にたたずむお店だ。店内はこぎれいだけどあか抜け切れていないというか、とりすました感じではない。店員さんの姿はなく、奥からパティシエらしきおじさまが出てきたので、ひとりですべて切り盛りしているんだと思う。


品揃えは生菓子と焼菓子が12〜3種ずつといったところで、驚いたのはその値段。ケーキがほぼ250円均一だなんて、かなり良心価格だよ。華があるといえないまでも、決して見栄えは悪くないし。


今日はアールグレイとシューロールという生菓子に焼菓子をいくつか購入。アールグレイアールグレイ風味のムースの底と側面をスポンジで覆い、表面はこれまたアールグレイ味のバタークリームのようなものでコーティングしてある。紅茶の香りが強すぎず、ごくあっさりした甘さでおいしい。

シューロールは黄味がかったロールケーキの周りにベリー系のジャムを塗ってシュー生地を巻いたもの。クリームはバタークリームっぽくて洋酒の香りがする。ケーキ生地はきめ細やかでほどよい歯ごたえだし、けっこう私好み。


洗練された極上スイーツを求める人には向かないんだろうけど、ひょんなところで自分の好みに合う店を見付けてちょっとうれしい。