Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

鶯ボール

たまに行くスーパーのレジの脇に、銘菓コーナーともなんともつかない一画があり、そこにひっそりと置いてあった鶯ボールなるお菓子。植垣米菓という神戸の会社の、人間で言えば古希になんなんとするロングセラー商品らしい。

「もち米を使ったカリントウ風味菓子」というのがどんなもんか気になったので試しに買ってみる。


大きさはホオズキの実ほど。パックリ二つに割れたかりんとう部分から白いあられが飛び出しそうな様子は、はじけた綿の実みたい。

が、そんな印象とは裏腹に意外と硬いぞ。あられ部分はあられらしい歯ごたえなんだけど、かりんとう部分がガリガリするし、歯にくっつくのがとっても困る。かりんとうじゃないよ、これ。

味はあられの塩っ気とかりんとうの甘さのあまから風味で後を引くもんだから、眉間にしわを寄せて噛み締めながらも、どんどん食べてしまう。

意外と味付けが濃いのか、あとで非常に喉が渇いて往生したわい。


ところで、別のスーパーには元祖ボールという瓜二つなお菓子があり、こちらは明石の植田製菓の製造。やはり70数年の歴史があるそうな。両者は縁戚関係でもおありなんでしょうか。