Quailの日々雑甘

本物志向でもなきゃ違いのわかる舌もなく、お菓子ならなんでもおいしい雑食的日々の記

砂を噛むのも悪くない

高校生の甥っ子は、バレンタインに本命チョコ(お手製チョコレートムース)をもらったそうだ。いつの間にやら彼女がいたのを、彼の母である私の姉もつい最近になって知ったらしい。

姉が証拠写真つきメール報告をくれたんだけど、嫌がる息子からチョコをひったくって写真に収める姉と、母親に抗いきれずふてくされる甥っ子の姿が目に浮かぶようで、ちょっと笑う。順調にデートを重ねているようだし、青春真っ只中って感じでかわいいわあ。


代わって目下の人生がとってもしょっぱいおばさんの本日のおやつは、東ハトソルティ・サブレ<チーズ>。フランスはブルターニュ地方ゲランドで“収穫”された塩を使用、とパッケージにある。塩って収穫するもんなのか。


生地は思った以上に軽くて、口に入れると舌の上でほろほろと砕けてゆく。なるほど砂のようだ。そしてこのチーズの味は、懐かしさを感じる。たぶん子供の頃によく食べたお菓子と同じ味なんだろうけど、思い出せないなあ。売りである塩味もほんのりと効いて、なかなかおいしい、よいおやつだった。


こういう砂ならいくらでも噛みしめたい。